会社設立

【ひとり会社設立体験談】銀行口座をメガバンク、地方銀行、信用金庫、ゆうちょ、ネットバンクで作った感想

ひとり会社の銀行口座

最初に結論を書くと、私の評価は

  • メガバンク:▲
  • 地方銀行:〇
  • 信用金庫:〇
  • ゆうちょ:◎
  • ネットバンク:◎

です。

ネットバンクを選んでいる人も多いと思います。

過去にTwitterでアンケートをしたことがありますが、そのときは半分の人がネットバンクを利用していました。

私がひとり会社の銀行口座に求めるものは

  • 全国にリアル店舗・ATMがある
  • ネットバンキングの月額利用料が無料
  • 社会保険料の口座振替が可能

だったのですが、ゆうちょ銀行が満たしてました。

ゆうちょ銀行は上限があるので、すぐに使わない余ったお金は証券口座に移していました。

2つ選ぶならネットバンクと地方銀行(または信用金庫)を組み合わせれば、やりたいことはほぼできると思います。

すべての銀行を網羅できるわけではないので個人的な感想レベルになりますが、何か1つでも参考になるものがあれば幸いです。

メガバンクは▲

まずメガバンクです。

  • 三菱UFJ銀行
  • みずほ銀行
  • 三井住友銀行
  • りそな銀行

個人的には、メガバンクはひとり会社の口座として微妙です。

  • 口座開設自体を断られることも
  • ネットバンキングの月額利用料がかかる
  • 融資を受けるのは厳しい

この辺でしょうか。

口座開設の難易度高め

個人ではメガバンクをメイン口座にしている方も多いと思います。

その感覚で行くと、塩対応というか、小さな会社はあんまり相手にしてもらえません(個人的な感想です)。

口座開設自体が断られる場合もあります。

個人的な感覚では

メガバンク>ゆうちょ銀行・地方銀行・ネットバンク>信用金庫

かなと。

ただ、アンケートをしてみると、2割くらいの方はメガバンクをメインで使っているので、審査はケースバイケースということでしょうか。

ネットバンキングが有料

また、メガバンクはネットバンキングで月額利用料がかかります

例外として

  • 三菱UFJ銀行:BizSTATION Light(出典)※
  • 三井住友銀行:ライトプラン(出典

のように、機能を絞って月額利用料を無料にしている銀行もあります。

三菱UFJ銀行のBizSTATION Lightは、クラウド会計ソフトのfreee(出典)、やよい(出典)、マネーフォワード(出典)は連携できないのが残念。

※三井住友銀行のライトプランはデータの取り込み期間が例えばfreeeだと「前月の月初1日以降(出典)」と短い点が気になるところです。

融資が厳しい

ひとり会社で不動産投資を考えているなら、まずは地方銀行や信用金庫などメガバンク以外から融資を受けた方がいいですね。

というか、メガバンクからは相手にされないです。。。

自分は設立してすぐではなく、3年間経ってからメガバンクで口座開設できました。

地方銀行・信用金庫は○

ひとり会社にやさしい

1番目に作ったのは地元の地方銀行でした。

メガバンクに比べると、小さな会社でも相手にしてくれました

後日、もう1つ作ったので地銀の口座は2つあります(不動産投資をしようと思って増やしました)。

また、信用金庫も口座開設しやすいですね。

地域密着型なので、むしろ小さな会社こそ応援してくれます

不動産投資で融資を受ける場合も、地銀や信用金庫からスタートする方も多いと思います。

メリットとしては

  • 口座開設しやすい
  • 社会保険料の口座振替が可能
  • 倒産防止共済に対応
  • 融資を受けやすい

あたりでしょうか。

ネットバンキングは有料が多い

気になるのは、ネットバンキングの月額利用料です。

(例)

  • 某地方銀行: 月1,100円
  • 某信用金庫: 月1,100円

私が口座開設したところは有料でした。

もし月額利用料が無料の地方銀行や信用金庫があれば、利用したいところです。

※クラウド会計ソフトを使うときは、連携してるか事前に確認しましょう。

お付き合いは必要か

なお、信用金庫は

「定期積金どうですか?」

「投資信託買いませんか?」

と営業の電話がよくかかってきました。

特に投資信託は高い手数料を払うだけで特に魅力的な商品でもない(失礼!)です。

ネット証券で全米株か全世界株のインデックスを買った方がいいかなと。

「お付き合い」が苦手な方はおすすめしません

不動産投資で融資を受ける場合は、お付き合いで融資を有利に進めるのはアリだと思います。

ゆうちょ銀行が意外に使える

ひとり会社には十分かも

銀行口座をいろいろ試してわかったのが、ゆうちょ銀行の法人口座が意外と使える点です。

メリットは

  • 全国にリアル店舗・ATMがある
  • ネットバンキングの月額利用料が無料
  • 社会保険料の口座振替が可能

です。

特に相手が個人の場合、たいていゆうちょ銀行の口座をもっています。

ゆうちょ銀行宛てだと振込手数料も月5回まで無料(6回目以降は100円)です。

口座開設できるかどうかが勝負

もちろんデメリットもあります。

  • 通常貯金1,300万円、定期性貯金1,300万円の上限がある
  • 倒産防止共済に対応していない(出典)
  • 法人への融資をやってない
  • 口座開設を断られる場合もありうる

たくさん稼いでいる方は、1,300万円の上限がネックですね。

  • そもそも1,300万円も会社に残らない
  • 運転資金だけゆうちょ銀行で、残りは他の銀行口座や証券口座に入れる
  • 倒産防止共済はやらない
  • 不動産投資をしないので融資はいらない

ならアリだと思います。

ひとり会社の銀行口座としては十分かなあと。

結局、残るデメリットは口座開設できるかどうかですね。

私は特に問題なくできましたが、たまに審査に通らなかった方を見かけます。

その場合は、地方銀行や信用金庫ですね。

ネットバンクは◎だけど注意点も

  • PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)
  • 住信SBIネット銀行
  • 楽天銀行
  • イオン銀行 など

口座開設の難易度はそれぞれ

最後にネットバンク(リアル店舗のないインターネット専業銀行)です。

自分は楽天銀行で申し込んだのですが、審査に落ちてしまいました。。。

理由は教えてもらえないのですが、資本金を「50万円」にしたのが低すぎてダメだったのかな。

楽天銀行で審査が通っている方はふつうに見かけるので、何か引っかかったのでしょう。

悪いことに使おうとする人たちのせいで、ネットバンクだから口座開設が簡単とも言えません。

まあ、アフィリエイトが怪しい事業だと思われた可能性も…ありえないとは言い切れないですが。

結局、ネットバンキングはゆうちょ銀行で十分なので、今のところ増やしてません。

他に運営している法人でPayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)の口座を作りましたが、こちらは資本金が少なくても口座開設できました。

どういう条件で口座開設できるかは手探りですね。

ネットバンキングに魅力

ネットバンクのメリットはなんといっても

  • ネットバンキングの月額利用料が無料
  • 振込手数料も安い

です。

社会保険料の口座振替未対応に注意

デメリットは

  • リアル店舗がない
  • 社会保険料の口座振替がほぼできない
  • 倒産防止共済に対応していない(出典)

でしょうか。

ネットバンクはイオン銀行出典)くらいしか社会保険料の口座振替に対応してません。

電子納付(Pay-easy)で毎月納付することもできますが、個人的には自動に引き落とされる口座振替がおすすめです。

不動産投資の融資を検討するときにネットバンクを選択肢に入れてませんでした。

審査が厳しい話はよく聞くので、地方銀行か信用金庫が無難かなと。

もし自分が今から口座開設するならどこにするか?

  • メガバンク
  • 地方銀行
  • 信用金庫
  • ゆうちょ
  • ネットバンク

最後にもし自分が今から口座開設するならどうするかを書いて終わります。

1つだけ選ぶなら

世間一般的なおすすめは、ネットバンク、特に住信SBIネット銀行やPayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)が多いように思います。

口座開設のしやすさや、ネットバンキングの中でも使いやすいからですね。

社会保険料の口座振替ができないのがネックでしょうか(ネットバンク共通)。

私なら、ネットバンキングの月額利用料が無料で社会保険料の口座振替ができるゆうちょ銀行を選びます。

2つ選ぶなら

もし2つ選ぶなら、ネットバンクと地方銀行(または信用金庫)がおすすめです。

ネットバンクの欠点を地方銀行(または信用金庫)が補ってくれるからです。

  • リアル店舗あり
  • 社会保険料の口座振替にも対応
  • 倒産防止共済にも対応
  • 融資を受けやすい

目的に合った銀行選びを

結局、目的次第なので、いろんなパターンがあると思います。

1つだけ言えるのは、私みたいにたくさん銀行口座を持つ必要はないということですね。。。

個人と違って気軽にいくつも作るもんじゃありません。

特に会計ソフトが複雑になります。

以上、今回はひとり会社の銀行口座についてご紹介しました。

銀行を選ぶときの参考になれば幸いです。

※この記事の情報は2022年7月現在のものです。

※銀行のサービスは今後、変更される可能性があるので、選ぶ際には必ず銀行の公式サイトでご確認ください。

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