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【バリスタFIRE】1番低い厚生年金保険料にすると国民年金の半額で年金が多くもらえる件

バリスタFIREと厚生年金保険

バリスタFIREについては「【パートの社会保険適用拡大も追い風!】バリスタFIREのメリット5選」で5つのメリットを書いています。

バリスタFIRE

<バリスタFIRE 5つのメリット>

  1. 必要な資産所得を少なくすることができるから
  2. 早く退職できて自由な時間を持てるから
  3. 収入源を投資に一極集中しなくてすむから
  4. 税金・社会保険の改悪リスクに対応できるから
  5. 働くことで社会とのつながり、やりがいを感じられるから

今回は社会保険のうち「厚生年金保険」の話です。

パートの給料を最低限にして1番低い厚生年金保険料を支払うと、おかしなことが起こります。

  • 国民年金保険料の半額の厚生年金保険料
  • 老齢・障害・遺族年金が多くもらえる

あおい

あれ? おかしくない?

つまり、国民年金より支払う保険料が少ないのに、保障が手厚くなるのです。

年金の上乗せイメージはこちらです。

もらえる年金

出典:厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト

順番に見ていきましょう。

※ちなみに「健康保険」も国民健康保険より安く、自己負担3割など同じでやはりメリットがあります。

バリスタFIREと社会保険加入

社会保険に入れる人が増える

厚生労働省は、パート・アルバイト(短時間労働者)に対する「社会保険適用拡大」をすすめています。

ざっくり言えば、社会保険に入れるハードルがぐっと下がったのです。

もともと社会保険に加入するには、正社員の労働日数・労働時間の「3/4以上」という基準があります。

例えば正社員が週40時間労働なら「週30時間以上」が必要でした。

それでは週20~30時間程度の短期労働者は対象外のため、条件を見直しました。

週20時間以上でOKに

労働時間が週20時間以上、月額賃金が88,000円以上など、次の図の条件を満たすと

  • 健康保険
  • 厚生年金保険

に加入することができます。

特に2022年10月から対象企業が従業員数101人以上に広がるので、社会保険に加入できる企業も増えます。

社会保険適用拡大
出典:厚生労働省「パート・アルバイトのみなさま | 社会保険適用拡大 特設サイト

月額賃金88,000円は、年間で約106万円です。

そのため「106万円の壁」と呼ばれることもあります。

バリスタFIREには追い風

この変更はバリスタFIREにとって追い風です。

「週30時間だと多いけど、週20時間なら週3日×7時間や週5日×4時間で達成できるな」

とハードルが下がるからです。

もし自分が国民年金保険料・国民健康保険料を負担しているなら、

  • 週20時間以上働いて
  • 月88,000円以上(年間106万円以上)もらう

という社会保険加入の最低ラインがねらい目の1つになります。

そうすると、安い厚生年金保険料・健康保険料の負担でよくなるからです。

<社会保険料の自己負担>

  • 国民年金保険料+国民健康保険料=月19,100円
  • 厚生年金保険料+健康保険料=月12,500円
出典:厚生労働省「パート・アルバイトのみなさま | 社会保険適用拡大 特設サイト

保険料が低くなる不思議

前置きが長くなりましたが、今回は国民年金保険料と厚生年金保険料の比較です。

国民年金保険料

月16,590円(2022年度)です。

厚生年金保険料

厚生年金保険料は月給によって変わりますが、最低等級、標準報酬月額88,000円(月給83,000円以上93,000円未満)の場合、

  • 自己負担+会社負担:月16,104円
  • 自己負担だけ月8,052円

になります。

パートで社会保険に加入すれば、勤務先が労使折半で半額負担してくれます。

出典:協会けんぽ「令和4年度保険料額表(令和4年3月分から)

比較

厚生年金保険料(自己負担)と国民年金保険料を比較すると次のとおりです。

  • 月8,052円(厚生)
  • 月16,590円(国民)
あおい

半額以下!!


厚生年金保険料には、国民年金の分も含まれています

普通に考えると国民年金保険料より高くなるはずです。

しかし実際には、厚生年金保険料を最低ラインにすると、国民年金保険料の半額以下になります

もちろん「会社が負担している」点は大きいですが、会社負担分を合わせても

  • 月16,104円(厚生)
  • 月16,590円(国民)

で少し国民年金保険料より安くなります。

この最低ラインは標準報酬月額88,000円(月給83,000円以上93,000円未満)です。

どこかでこの金額を見ましたね。

出典:厚生労働省「パート・アルバイトのみなさま | 社会保険適用拡大 特設サイト

社会保険の加入になる条件の1つ、「月額賃金88,000円以上」と一緒ですね。

もらえる年金が手厚い不思議

次にもらえる年金の話です。

保険料が半額で、もらえる年金も半額なるなら

「まあ、ふつうだよね」

と思いますが、現実は逆です。

保険料が半額なのに、もらえる年金はむしろ多くなります

あおい

おかしい!おかしい!

厚生年金保険(国民年金を含む)は

  1. 長生きリスク(老齢年金)
  2. 障害のリスク(障害年金)
  3. 家族の死亡リスク(遺族年金)

といった、3種類のリスクの備えた保険です。

国民年金だけのときと比べて、「老齢・障害・遺族厚生年金」が上乗せされるので、もらえる年金が増えます。

もらえる年金
出典:厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト

老齢年金

老齢基礎年金だけでなく、老齢厚生年金も上乗せされます。

障害年金

出典:厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト

国民年金に比べてかなり保障が手厚いのが障害年金です。

  • 障害等級1・2級:障害厚生年金の上乗せ
  • 障害等級3級:障害厚生年金
  • それより軽い一定の障害:障害手当金(一時金)

国民年金の障害基礎年金は障害等級1・2級しか出ません。

一方、厚生年金保険は3級でも障害厚生年金をもらうことができ、より備えになります。

老齢年金は老後の話ですが、障害年金は目の前の話でもあります。

対象になるかどうかは大きな話です。

出典:厚生労働省「(資料)年金セミナー用説明資料_講義型

遺族年金

遺族年金も厚生年金保険にすることで保障が手厚くなります。

  • 遺族厚生年金が上乗せ
  • 遺族厚生年金は子どもがいない場合でももらえる

一方、国民年金の遺族基礎年金は「子どもがいる」ことが前提です。

最後に

今回はバリスタFIREについて、厚生年金保険との関係をご紹介しました。

  • 国民年金保険料の半額の厚生年金保険料
  • 老齢・障害・遺族年金が多くもらえる

いくら働くかはそれぞれですが、年収によっては国民年金の半額以下国民年金以上の保障を得られるという歪(ゆが)んだ状態になっています。

関連>>【パートの社会保険適用拡大も追い風!】バリスタFIREのメリット5選

<本の紹介>

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