現金預金の残高を毎月確認しましょう。
それが私の結論です。
これで終わってもいいのですが、どうしてそう思うのか理由を書きます。
現金預金がなくなるとゲームオーバー
現金預金の残高は、車の運転で言えば「ガソリンの残量」です。
ガソリンがゼロになったら走ることはできません。
ゼロになる前にガソリンスタンドに行って、給油しますよね。
会社を経営する上で、何より大事なのは手元のお金です。
手元にお金がある限り、事業を続けることができます。
逆に手元のお金がなくなったらゲームオーバー(黒字倒産を含む)です。
だから毎月、現金預金の残高の合計を見ています。
※すぐに換金できる株式・債券などを合算するかどうかは自由です。
ひとり会社に経営分析は必要か?
自分は経営コンサルタントとして、仕事で経営分析(財務分析)ばかりやっていた時期があります。
経営分析で重要なのは「比較」です。
例えば
「流動比率は200%です」
と計算するだけなら簡単にできます。
決算書から「流動資産」と「流動負債」の金額を見つけるだけです。
一方、
「流動比率が200%だからどうなの?」
という分析は、「他の会社と比較」してようやく意味が出てきます。
逆に言えば、比較する他の会社のデータがなければ、その数値が良いのか悪いのか、何とも言えません。
例えば従業員がいる中小企業なら、中小企業基盤整備機構の「経営自己診断システム」を使って、200万社以上の中小企業と比較するのも良いでしょう。

一方、従業員ゼロで行う「ひとり会社」がこのデータと比較するのはちょっと微妙です。
一般的な中小企業と比べるよりも、個人事業主と比較した方が実態に合っている気もします。
だから私は、自分の会社で経営分析をすることはありません。
毎月の現金預金の残高を増やそう
経営分析で数字をこねくり回すよりは
- どうやって売上を増やすか?
- どうやってムダな支出を減らすか?
- どうやって有効な投資をするか?
を考えることに時間を使いましょう。
時間は有限です。
そして、毎月の現金預金の残高をコツコツと増やしていきましょう。
流動比率とか自己資本比率とかは考えなくてOKです。
・・・というより、これらの数値は現金預金の残高を増やすために努力していれば、自然と良くなります。
もっといえば
- 前月より現金預金の残高がいくら増えたか?
- 前年より現金預金の残高がいくら増えたか?
と「自分の過去と比較」していきましょう。