自分がひとりで事業をやっているときの「売上」と「支払」に対する考え方です。
- 売上:継続的に繰り返し売る方法を考える
- 支払:単発目線で余計に払ってないか見直す
逆に言えば
- 売上:単発で売る方法しかないと常に営業・集客が必要で消耗する
- 支払:なんとなく継続的に払っていて余計な支出を見過ごす
のを避けるということです。
売上は継続的に繰り返し売る方法を考える
事例1:経営コンサルタントの顧問料
経営コンサルタントの仕事をしていたとき、売上をあげる方法は2種類ありました。
- 単発型(スポット):プロジェクトごとに*万円
- 継続型(顧問料):月*万円(または年*万円)を毎年更新

最初は顧問料型が多かったですが、途中からスポット型中心になりました。
自分は、営業をやりたくない人間です。
常に営業をしないと回らないスポット型は
「これは合ってない」
とすぐに気づきました。。。
会社を辞めてからやっているのは「顧問料」で売上が入ってくる仕事です。
事例2:コンテンツライターの月額固定契約
別の仕事としてコンテンツライターもやっています。
一般的なライターだと、単発で文字単価〇円、記事単価〇円とかでもらうことが多いと思います。

自分の場合、案件ごとの文字単価で勝負せず、ある専門分野の情報提供をメインとして月額固定で契約してやっています。
相手のニーズをとらえて毎月情報提供をしたり、コンテンツを作ったり、コラムを書いたりするのが仕事です。
自分の仕事の受注方法は、基本「紹介」です。
もちろん
「いきなり紹介を受けられない!」
という人もいるでしょう。
最初は単発の案件ばかりだとしても、それを実績に継続案件がとれるように工夫していきたいところです。
継続的な売上を作ろう!
例えば自分以外の人が、継続的な売上を作っていないかリサーチして、自分もそれができないかマネをするのが1つです。
世の中には、いろんなところで継続的な売上が存在します。
- ネットショップ/通販:定期購入
- スキル提供:長期契約
- コンサルタント/士業:顧問契約
- 講座:長期コース
- オンラインサロン:月額会費
- シェアサービス:長期契約
- 不動産投資:毎月の家賃
- 高配当株投資:配当金
最後の2つは性質が違いますが、個人的には重要な継続的な売上だと考えるのであえて入れました。
※下記の本の174-175ページも参考にしました。
もちろん
- 常に営業・集客し続けることが苦にならない
- 常に営業・集客をした方が売上が安定する
- 営業・集客を他人に任せたり、機械で自動化できる
のであれば営業・集客を極めればいいと思います。
ただ、それでも全部を単発の売上にするのではなく、継続的な売上を増やしていくと事業とココロが安定します。
究極の継続的な売上は「給料」?
会社員時代は「給料」が継続的な売上でした。
確かに給料は簡単に上がりませんが、いきなり来月からなくなることもありません。
会社を辞めると余計に給料のありがたみが分かります。
お金の安定は、ココロの安定
お金の不安定は、ココロの不安定
につながります。
特に個人事業主・フリーランス・ひとり社長としてやっていくなら、給料のように毎月、安定した売上が入ってくる仕組みを作る工夫をするのがおすすめです。
継続的な売上だとしても取引先が1つしかないとハイリスクなので、取引先を分散するのがおすすめです。
支払は単発目線で余計に払ってないか見直す
今度は自分が支払うときの話です。
最近は「サブスクリプション」という言葉が一般的になりましたが、別に今に始まったことではありません。
昔からいろんな「継続支払」があります。
- 事務所や店舗の家賃
- 駐車場代
- 携帯電話代
- ネットの通信料金
- ネットサービス(サブスク)
- 新聞や雑誌の購読料
まあ、「固定費」ですね。
売る方は「継続的に繰り返し売りたい」ので、そうなるのは必然でしょう。
だからこそ気をつけたいのは
- 余計なお金を払っていないか
です。
事例:レンタルオフィスはいらなかった
会社を辞めてすぐに名古屋駅前にレンタルオフィスを借りました。
夏の暑いときで、家から行くのが面倒になって、すぐにやめました。
おかげで自分は
- おうちで仕事をするのが大好き
- 通勤が好きじゃない
というのがよくわかりました^^;
レンタルオフィスも継続支払で、使っても使わなくても同じお金を払います。
もし今、レンタルオフィスを十分使っていないなら
- バーチャルオフィスだけにする(ダウングレード)
- 解約して自宅で仕事をする
のがいいでしょう。
継続支払を見直そう!
まずは毎月の固定費をリストアップしましょう(生活費の方も同時にやるとなお良し)。
毎月なんとなく払っているものはないでしょうか。

ダウングレードして、低い料金プランに見直しても十分使えたりしないでしょうか。
便利だと思って導入したサブスクのサービス、今は全然使っていないなら解約しましょう。
本当に使うなら、解約してからまた再開すればいいだけで。
変更する手間を考えると
「めんどうくさい」
となって放置しがちですが、一度見直せばその後ずっと効果があります。
「売上が激減したら解約するリスト」を作ろう!
売上が順調なときは使っていても、激減したら背に腹は代えられません。
そのときのために、条件付きで解約するリストを作っておきます。
そうすると
「売上が激減してもこれらを解約すれば固定費を下げられるか」
と落ち着いて考えられます。
例えば儲かるとタワーマンションを自宅兼事務所にしたいという人もいると思います。
夢があって良いことだと思います。
ただ、現実的なことも考えるとより良いです。
「売上が月○万円を切ったらただのアパートに引っ越す」
と撤退基準を作り、実際に退去するときに必要なお金も計算しておきます。
そうすれば、本当に売上が減ってもすぐに行動に移れます。
1番マズイのは、スパッと決断できずに傷口を広げることです。
まとめ
自分がひとりで事業をやっているときの「売上」と「支払」に対する考え方を紹介しました。
- 売上:単発で売る方法しかないと常に営業・集客が必要で消耗する→だから、継続的に繰り返し売る方法を考える
- 支払:なんとなく継続的に払っていて余計な支出を見過ごす→だから、単発目線で余計に払ってないか見直す
ひとり事業は、自分と家族が生活するのに必要な分だけ稼げたらOKです。
「細く長く生き残る」のが大切です。

スタートアップ企業に右肩上がりでドカーンと売上を増やすことは目的ではないので、地に足をつけて、コツコツやっていきましょう^^
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