守り方

自分がいなくても「辞めた会社」は今日も回っていくけど、「自分の会社」は自分が動かないと全然回らない。

継続企業の前提

会社員を辞めて割とすぐに気づいたのが

  • 自分がいなくても辞めた会社は今日も回っていく
  • 自分の会社は自分が動かないと全然回らない

という2点です。

そのことは知識として「知って」はいましたが、実際に「体験して気づく」と違うなと思いました。

それぞれについて書いてみます。

自分がいなくても辞めた会社は今日も回っていく

会社員を辞めて4年以上経ちましたが、今のところ前の会社がつぶれたという話は聞いていません

まあ、自分の後に退職した方たちの顔ぶれを見ると、ちょっと大丈夫か、と思うことはあります。

業種的にも対面でやり取りをするのでコロナで大変だろうなと思います。

しかし、会社は変わらず存在しています

会社では、個々人の仕事の属人性の高さがずっと問題になっていました。

結局、属人性の問題はいつも解消できず、退職者が出ると引継ぎをどうするかと話題になっていました。

でも結局は、誰かが退職者の穴を埋めていきます

一時的に現場は疲弊しますが、それをなんとかするのが役員や上司の仕事でした。

責任感が強い担当者は

「私が辞めたらみんなに迷惑をかける」

「私がいなくなったら、このお客さんはどうするんだ」

と言っていました。

しかし彼らが去った後も、何かしら会社は手を打って、またいつもの状態に戻ろうとします。

自分も実際に会社を辞めて

自分がいなくても回ってるんだよなあ

という現実を見て、ちょっとさみしくなりました。

・・・なりましたが、それは組織を考えたら当たり前です。

誰かがいないと成立しない組織は、とんでもないリスクを抱えています。

すごい営業力や影響力がある創業者がいなくなって会社が傾いたパターンは見たことがあります(事業承継失敗)。

しかし、従業員が1人いなくなって会社が傾いたパターンは、従業員が極端に少ない会社を除けば、まだ見たことがありません。

自分の会社は自分が動かないと全然回らない

次は、自分の会社の話です。

特にひとりで会社を経営するひとり社長は、自分が動かないと全然回りません

個人事業主・フリーランスも同じですね。

会社なら、自分で営業しなくても「営業部」が仕事を取ってきてくれるかもしれません。

しかし、会社を辞めると営業(あるいは集客)は自分ですることになります。

会社員時代は

「どんどん仕事が降ってきて、もういい加減にしてーーー」

と思ったこともありました(月に1回心の中で叫んでいました)。

仕事を早く終わらせれば終わらせるほど、「次の仕事」が用意されています。

かといって、手を抜くわけにもいきません。

しかし会社を辞めると、自分で動かないと仕事すらありません。

ある意味では、テトリスのようにどんどん降ってくる仕事を消す作業から自由になりました。

・・・自由になりましたが、同時に、給料も消えました

会社員時代なら毎月決まった日に決まった金額で給料が入ってきます。

これはとてもすごいことです。

会社の業績が悪くてボーナスがカットされることはあっても、給料がゼロになることはありません

給料は、会社を辞めた途端になくなります。

そして自分で売上を作れないと、何も収入がありません

先に独立した先輩で

「預金残高がどんどんゼロに近づいていく」

という恐怖を味わった方がいました。

自分はそのプレッシャーに耐えられないと思ったので、会社員時代に複数の収入源を作りました。

自分が動かなくても入る収入源を作る

2つの会社の話をしてきました。

  • 自分がいなくても回っていく会社(ただし組織)
  • 自分が動かないと全然回らない自分の会社

私はどっちもイヤで、目指したいのは

自分がそんなに動かなくても、組織化しなくても回っていく自分の会社

です。

そのためには

自分がそんなに動かなくても、組織化しなくても「収入」が入ってくること

が条件になります。

会社はお金がなくならない限り、つぶれません。

自分がそんなに働かなくても、お金が入ってくればいいわけです。

自分の収入源の中では

  • SEOアフィリエイト・アドセンス(ITに任せる)
  • 太陽光発電投資(機械に任せる)
  • 株式投資(他人の会社に任せる)

からの収入が、そんなに自分が働かなくても入ってくる収入源です。

そういう収入源を1つでも持っていると、ひとりで会社をやっていても精神的に安定します。

これ以外にもあると思います(例:不動産投資)。

自分が働けなくなっても即困ることがないように、自分ができることをしていきましょう。

にほんブログ村 経営ブログ 自営業・個人事業主へ