今回は『ひとりビジネスの教科書 Premium』という本の中から、「自分だけのチーム」作りについて参考になる考え方があったのでご紹介します。
<自分だけのチーム>

<ある不動産投資家のチームの例>

「ひとりビジネス」と聞くと、「ひとりぼっちで黙々とやるビジネス」という印象を持つ人がいますが、「ひとりビジネス」はひとりでやるビジネスではありません!
「ひとりビジネス」だからこそ、「チームの発想」が重要なのです。
出典:佐藤伝『ひとりビジネスの教科書 Premium』
この本が提案している「ひとりビジネス」のビジネスモデルは
- コミュニティを作り
- テーマを決め
- 商品を作り
- 集客して販売し
- 自動的にお金が入る仕組みを作る
というコミュニティビジネスで、「チームの発想」が出てきます。
「なんだ、自分はコミュニティなんて運営しないから関係ないよ」
と思った人もいるかもしれません。
しかし、「チームの発想」は副業をする人やフリーランスの人にも使える考え方です。
そこでこの本を参考にしながら、「自分だけのチーム」を作るヒントをご紹介します。
ひとりだけど独りじゃない。
会社員時代、私は上司・先輩・同僚・後輩と協力しながら仕事をしていました。
会社を辞めると急に「ひとり」で仕事をすることになって、あれもこれもしていました。

しかし、これは
「すべてを自分でやらないといけない」
という縛(しば)りゲーではありません。
特にフリーランスの人は、何か自分の得意なことがあって事業をしているのではないでしょうか。
逆に言えば、ひとりですべてをカバーできる人はいません。
仮にいたとしても、自分の専門分野以外は中途半端になりがちです。
私も器用貧乏な方なので、自分でできそうなことは全部自分でやろうとします。
しかし、それをプロに頼むと
「ああ、自分でやるのと全然違う!」
というクオリティで返ってきて、思わずうなってしまいます。
また、会社員として副業をしている人は、全部自分でやっていたら時間がいくらあっても足りません。
自分の時間を増やすためにも誰かを頼るのが重要です。
そういうときに「チームの発想」が役に立ちます。
『ひとりビジネスの教科書』では、次のように書かれています。
自分にない視点、知識、技術、経験を持っている人と「チーム」を組むからこそ、全体で無敵のジェネラリストになることができるのです。
自分に足りないものを努力で埋めようとするのは、「ひとりビジネス」の発想ではありません。
得意な人の力をサクッと借りて助けてもらうのです。
「ひとりビジネス」の最大のコツは、「ひとりでやらないこと」なのです!
出典:『ひとりビジネスの教科書 Premium』
ひとりで事業をやるからこそ、独りじゃない方がうまくいくのです。
自分ひとりですべてをカバーする必要はないのです。
自分だけのチームを作ろう。
9マスで考える。
この本では次のように「9マス」を書いてチームを考えます。

- 9個のマスを書く
- 真ん中に「チーム○○(○○=あなたの名前)」
- 残りの8マスに8つの分野のサポートをお願いできそうな人を書く
これだけです。
上の「~の専門家」や「~相談役」というのはあくまで例なので、自分の業種・仕事に合わせて変えてください。
顧問税理士がいる人は、「マネー戦略の相談役」に先生の名前を入れるといいでしょう。
自分の場合、例えばブログアフィリエイト事業についていえば
- WEBデザイン
- ワードプレスの保守管理
を専門家にお願いしています。
「外注する相手」
ではなく
「自分をサポートしてくれるチームメンバー」
と考えるのがポイントです(ここは私独自の考え方です)。
ちなみに別にチームで集まって活動する必要はありません。
相手に「チームメンバーですよ」という必要もありません。
自分の中で自分だけの
「自分をサポートしてくれるチーム」
を考えるのです。
具体例
会社員 兼 不動産投資家の「不動さん(仮名)」は、副業の不動産投資をするにあたり、「チーム不動」を作ることにしました。

メガ大家、管理会社、税理士のマスは埋まっていますが、それ以外は空いていますね。
そこは、これから出会えばいいわけです。
人間は
「空白があると埋めたくなる生き物(たぶん)」
です。
行動していると、ある日、「この人だ!」という人に出会い、空欄になったマスを埋めようとします。
そして出会ったらマスに名前を書いて埋めていきます。
不動さんは、次のようなチームを完成させました。

もちろん、その後も方向性が違って離れたり、新たな出会いによっては、チームメンバーを変更することもあるでしょう。
そうやって、自分の状況に応じて「自分だけのチーム」を作っていきましょう。
まずは2人埋めてみよう。
「いきなりチームを作るなんて難しい」
という人は、まずは「2人」だけ、名前を書いてみましょう。

何か仕事のことで相談するときに、「思い浮かぶ顔」はないでしょうか。
自分が「師匠」だと思っている人の名前を書いてもいいでしょう。
まだ直接SNSでしかやり取りをしたことがないけど、「将来チームメンバーになってもらいたい人」の名前を書いて、これをきっかけにやり取りをしていくのもいいかもしれません。
逆に「8人じゃ足らない!」という人は、もっとマスを増やしたり、もう1つ9マスを書いてもいいかもしれませんね。
最後に
今回は『ひとりビジネスの教科書 Premium』という本を参考に、「自分だけのチーム」を作る方法についてご紹介しました。
著者の提案する「ひとりビジネス(小さなコミュニティを作って稼ぐビジネス)」だけでなく、副業やフリーランスにとっても役立つ考え方です。
一度自分のチームを紙に書いてみてください。
そこから8つのマスを埋めようとすることで、新しい出会いにつながると思います。
<今日の本>