働き方

【常に意識したい】売上は「入金」されて真の売上になる話

売上は入金されて真の売上になる

私は会社と個人事業の両方でビジネスをやっています。

常に意識しているのが

「売上は入金されて『真の売上』になる」

です。

営業職の人でも、上司や先輩から同じようなことを言われたことがあるかもしれません。

似たような言葉(?)で

「家に帰るまでが遠足です」

があります。

最後まで油断せずいきましょう^^

初めての債権回収

新入社員のとき、最初に担当したお客様には多額の売掛金(回収できていないお金がありました。

ふつうは担当変更する前にきれいに(?)してから渡します。

当時はちょうど退職ラッシュでバタバタしていました(察してください)。

担当変更した翌月から

「○○社の売掛金が未収です」

と社内で怒られました。

「いやいや、前の担当者のせいじゃん」

と思いましたが、新入社員なので世の中のことがよくわかっていません。

「よし、怒られるのが嫌だから債権回収に行こう」

と、今思えば「謎」の理由で上司を連れて説明に行きました。

社長も個々の支払については経理担当者に任せていたので

「払ってない?! そんなことになっていたのか」

と驚いてくれました(味方ゲット!)。

後日、分割払いでなんとか回収できました。

とはいえ、担当が変わっていきなり強引だったかな、と後で反省。

・・・が、実はこれをきっかけに社長が社内調査をしたところ、その経理担当者がいろいろやらかしていることが分かって逆に感謝されました。

入金がない限り、売掛金は幻

その後も、いろんな業界のいろんな業種の会社の債権回収を見てきました。

弁護士に入ってもらって法的にやった場合もあります。

見れば見るほど思ったのが

「売上は入金されて『真の売上』になる」

です。

ここからは「簿記」の話です。

簿記では、入金がなくても物を売ったり、仕事が完了した時点で「売上高」になります。

<仕訳>
売掛金500万円/売上高500万円

しかし、入金がない限りは、売掛金500万円は幻(まぼろし)です。

手元にお金はないのでこのままでは自由に使えません。

<仕訳>
普通預金500万円/売掛金500万円

お金になって初めて『真の売上』になります。

「投資の含み益は幻」

と言う個人投資家さんをたまに見かけます。

利益確定しないと本当の意味で自分のものにならない点では、未回収の売掛金と似てるなと思うところです。

会社がつぶれるのは赤字になったときではなく、会社のお金がなくなったときです。

自分の銀行口座に入金されるのを確認するところまでがお仕事です。

最後まで油断せずいきましょう^^

取引を開始するときに入金まで考えよう

最初のエピソードのおかげで、自分は入金の重要性を痛感しました。

しかし、そういう実体験がないと、取引を開始するときに「入金」のことまで考えるのは難しいかもしれません。

たまに

「大きな仕事を受注してここまでやったのに入金がない!」

みたいな話を見かけます。

もちろん相手も悪いのですが、最初から入金まで意識が向いていない時点で半分負けています。

例えば

  • 契約書を作ってお金のやり取りをはっきりさせる
  • プラットフォームを利用して直接お金のやり取りはしない
  • ある程度前払いでもらう
  • 金払いがいい相手と取引をする

など、対策はいくらでもあります。

お金の話をきちんとしないと、お金で泣くのは自分です。

高い授業料を払ってからそれに気づくことも多いです。

でも、できれば避けたいですよね。

先人たちが既に同じ失敗をして高い授業料を払っています

自分と同じ業界の先輩たちに

「どうやって売上を確実に回収していますか?」

と聞いてみるのも1つです。

とにかく、自分でビジネスをするときは、防御力を高めましょう。

売上は入金されて初めて『真の売上』になります

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