大学時代に『金持ち父さん貧乏父さん』という本を読んで衝撃を受けて
お金持ちになりたい!
と思いました。
今から20年くらい前のことです。
・・・ただ
「自分でビジネスを作ろう」
「不動産投資をやろう」
と言われても、世の中の仕組みを知らない大学生です。
20年前ですからインターネットはダイヤルアップ接続(ピポパポパピピポピポ、ピーピーピーピーヒョロロロ・・・)だし、スマホなんてありません。
自分は資格の勉強を始めました。
資格の勉強は就職に役に立った。
なにしろ当時は就職氷河期です。
先輩たちは本当に大変なことになっていて、入学式直後から
「今すぐ就職のために活動しましょう」
とおどされていました。
早くから就職活動をしたり、資格の勉強をするのは当たり前でした。
その中でハマったのが簿記でした。
『金持ち父さん貧乏父さん』の中でも
- 損益計算書
- 貸借対照表
を簡単にした説明が出てきます。
お金持ちになるには簿記の知識が役立つんじゃないか、と思ったのです。
個人的に簿記3級の勉強はおすすめです。
試験を受ける必要はありません。
簿記の基本的な考え方は、会社経営に役に立ちます。
さて、大学時代に簿記3級、2級と独学で合格して、その後どうしようかと考えたところ
- 簿記1級
- 公認会計士試験
- 税理士試験
という選択肢があることに気づきました。
どうせなら独立もできる国家資格が良いんじゃないかと思って、某専門学校に高い受講料を払って通いました。
そして資格の勉強をしていたおかげで就職活動は有利でした。
・・・あれ、なんか違うかも?
お金持ちに必要なのは資格ではなく仕組み
学校で教えるのは学問的知識、専門的な技術だけで「お金に関する実際的な技術」は教えない。
学校で優秀な成績をとったはずの銀行員や医者、会計士たちが一生お金のことで苦労しなければならない理由の一部はここにある。
出典『金持ち父さん貧乏父さん』
ここで出てくる会計士(日本なら公認会計士や税理士)の中にも、もちろんお金持ちの方はいます。
でも、彼らがお金持ちになったのは
お金に関する専門的な資格
があったからというよりも
お金を生み出す仕組み
を自ら作ったからです。
仕組みを作るためにお金に関する専門的な知識は役に立ちます。
でも、資格がなくても仕組みは作れます。
資格が必須なのは監査法人や税理士法人という組織(仕組み)を作るときくらいでしょうか。
私は、このことに気づくのにしばらくかかりました。
お金の専門家はみんなお金持ち?
「お金の専門家」というと、公認会計士や税理士、あるいはファイナンシャルプランナー(FP)を思い浮かべるかもしれません。
ではこれらのお金の専門家は、「全員」がお金持ちでしょうか。
答えはNoですね。
お金に関する専門的な知識はたくさんあるのに、なぜ全員がお金持ちではないのでしょうか?
何を基準に「お金持ち」と言うかはともかく、多くの人は働くのを止めると収入が途絶えます。
組織に属していようが、独立していようが、自分が働かないと収入が発生しないビジネスモデルだからです。
皆さん、高い専門性を持っているので年収や売上はふつうの仕事をするよりも高いかもしれません。
でも、仕組みを作っていなければ、自分の身体が動かなくなった瞬間に収入が途絶えます。
自分がお金の専門家であること
と
お金の仕組みを作っていること
は、別の話だと気づくのにしばらくかかりました。
昔、ある税理士さんは
「自分が金持ちだったら、こうやって税理士をやってないよ」
と言って、繁忙期、毎晩遅くまで仕事をしていました。
別の税理士さんは
「あのビルは自分のもので、毎月生活するのに十分な収入がある。だから税理士は趣味みたいなもの」
と言って、私は驚きました。
自分のためにお金の専門家を働かせる
中流以下の人間はお金のために働く
金持ちは自分のためにお金を働かせる
出典『金持ち父さん貧乏父さん』
『金持ち父さん貧乏父さん』では
「お金を働かせる」
という表現がよく出てきます。
「お金」だけでなく
自分のために「お金の専門家」を働かせる
のもお金持ちではないかと私は考えます。
実際、私も会社員時代は中小企業の経営者や資産家のために働くことで給料をもらっていました。
ある中小企業の社長から
「君たちみたいな大卒でよく勉強しているプロを、高卒の自分が少しお金を払うだけで使えるなんてありがたいねえ」
と言われたときに、金持ち父さん貧乏父さんの話を思い出しました。
貧乏父さんになってるじゃん!
この記事では別にお金の専門家について、良いとか悪いとか言いたいわけではありません。
言いたいのは
「お金持ち」になるのが目的なら、自分が「お金の専門家」になる必要はないよ
ということです。
目的と手段が一致していないのです。
お金を生み出す仕組みを作ろう
じゃあ何をすればいいのかというと
お金を生み出す仕組みを作る
ことです。
- 自分のビジネスを持つ
- 株式投資をする
- 不動産投資をする
などなどです。
私はここをやらずに資格の勉強に逃げて、会社に就職して、給料だけが収入源でした。
本当は実際に仕組みを作っている人を探して、どうやればいいか聞くところから始めたら良かったのです。
仕組みを作る中でお金の専門家の知識や経験が必要になっても大丈夫です。
報酬を払って
自分のために「お金の専門家」を働かせる
のです。
決して
「節税したいので、ちょっと税理士試験を受験してきます」
なんて必要はないのです。
節税は税理士さんに報酬を支払って相談すればいいわけです。
自分でも最低限の勉強をした方が良いですが、勉強にハマっていたらいつまで経っても仕組みは作れません。
モチはモチ屋に任せて、自分はお金を生み出す仕組みを作ることに時間を使うべきです。
私の場合は、それが
- アフィリエイト
- 太陽光発電投資
- 株式投資
だったりしますが、それらが形になったのは30歳を過ぎてからでした。
20代のときは、本当に仕組みらしい仕組みは1個もありませんでした。
お金を生み出す仕組みを作っていきましょう。
ちなみに
「今、あなたはお金持ちになれたのか?」
と聞かれると、大学時代に思ったほどではないものの、それなりにお金を持つことはできました。
でも、お金を生み出す仕組みを作ったおかげで
時間
が圧倒的に増えました。
やってみるものです。
<本の紹介>