働き方

【早期退職の第一歩】会社の退職予定日を決めて、残された時間の中で何をするか優先順位を決める。

退職予定日を決める

子どもが生まれてから、自分は

いつまで会社と契約するのか

つまり

退職予定日

を決めました。

最初は生まれた子どもが小学1年生になる直前の3月31日に設定しました。

退職予定日を決める

子どもが小学1年生になると仕事と育児が両立しにくくなる「小1の壁」があることを知っていたからです。

その時点で会社を辞められる根拠はありませんでした

でも、退職予定日を決めてから、やることの優先順位が変わりました。

会社員として残された時間

が決まったからです。

退職予定日を決めようと思ったきっかけ

自分は大学を卒業して、そのまま新卒で中小企業に就職しました。

当時は就職氷河期の終わりかけか、終わった直後くらいです。

とにかく就職できたらラッキーくらいのときでした。

就職して、取引先の社長と話をするたびに

自分には社長なんてムリだな。自分はずっと会社員のまま働くんだろうな

と思うようになってきました。

あるとき、入社当初からお世話になっていた先輩コンサルタントが会社を辞めることになりました。

ランチをしているときにこんなことを言いました。

「自分はこの会社に15年いた。

正直、やりたいこともやりたくないことも両方あった。

でも、最初から15年契約だったと思えば、良い15年間だった」

どういう話の中で言ったのかは覚えていませんが

15年契約

という言葉が残りました。

入社したときに「雇用契約」を交わして、そういえば

「いつまで契約が続くのか

について考えたことがないことに気づきました。

退職予定日を決める

「定年」という区切りは用意されています。

しかしそれは会社の制度上、あるいは法律上の話です。

自分の中で

いつまで会社と契約するのか

ということは、それまで考えたことがありませんでした。

退職予定日を決めたら本業に集中するようになった

それから早速、自分の「退職予定日」を決めました。

退職予定日を決めると、そんなに時間が残されていないことに気づきました。

そこでまず、仕事の中でなんとなくやっていたものを見直しました。

自分がやらなくていいと思ったことは

  • そもそもやめる
  • 他人にお願いする

ようになりました。

この頃、『エッセンシャル思考』という本に出会って、自分の仕事のやり方を見直しました。

※「漫画」がおすすめです。

そして

  • 「自分」が会社でできることは何か?
  • 「自分」が顧客にできることは何か?
  • 「自分」が同僚・上司・先輩・後輩にできることは何か?
  • 「自分」がこの会社で学ぶべきことは何か?
  • 「自分」が退職後のために仕事以外にすべきことは何か?

を考えて、優先順位を決めるようになりました。

退職予定日を決める

退職予定日を決めることで仕事にメリハリがつくなんて皮肉なものです

でも、退職予定日が決まっていなかったときは

来年も再来年も自分はこの会社にいるだろう

別に今やらなくてもいいか

と見送っていたことを次々にやっていきました。

そして会社員を辞めるので、代わりになる収入源を作ることにしました。

  • 他の会社に行く→転職活動
  • 給料以外の収入源を作る→副業

会社員を続けるなら、そんなことしなくていいわけです。

だから20代の間は

本気になれなかった

のでしょう。

ようやく30代になって子どもが生まれ

「このままではマズイ」

と思い、退職予定日を決めてから本気になれた気がします。

30代前半は設定した退職予定日に向けて、ひたすら転職活動副業をしました。

会社との契約を終える。

自分の場合、転職活動は条件が合わず、うまくいきませんでした。

一方、副業の方はうまくいき、気づけば「本業の年収」を「副業の売上」が上回りました。

ある日、顧客からの訪問の帰りにふと、電車の中で

あれ? もしかして会社を辞めてもいいんじゃないか?

ともう一人の自分がつぶやいた気がしました。

地下鉄

ハッとして、電車の窓に映った自分の疲れた顔を見ながら、子どもが小学生になる前に、前倒しで会社との契約が終了できることに気づきました。

そして退職予定日より1年半早く、今度はハッキリと退職日を決め、上司に辞めることを伝えました。

完全に会社員として残された時間が決まったので、さらに仕事にメリハリがつきました

その仕事ぶりを見て

「本当に辞めるの?」

と何度も言われました。

やり残したことを全部やりたかったので、有給消化もせず、最後の退職日までフルで働いて辞めました。

退職後は1年更新で顧客と契約中

会社を辞めた後は、顧客と業務委託契約を結んでいます。

「会社を辞めても契約を結んでるじゃん!」

とツッコミが入りそうですが、意味合いは違います。

会社との雇用契約のときは、終わりが決まっていませんでした。

一方、顧客との業務委託契約は、1年ごとに終わりがくるようにしています。

仕事の終わりを決める

契約の終わりがハッキリしています。

もし1年後に契約を継続するなら、この1年の間に契約を続けたいと相手が思う仕事をする必要があります。

逆に自分からも相手と契約を続けたいかどうか、1年ごとに見直す機会があります。

会社員時代にはこの意識は弱かったなと今では思います。

会社員時代に取引先から契約を解除されても、自分の給料が大きく減るわけではなかったからかもしれません。

でも、個人で仕事をするなら、取引先との契約は自分の収入に直結します。

もし会社と1年契約なら、今、何をしますか?

「会社を辞める」のは、あくまで選択肢の1つです。

大事なことは

なんとなく仕事をしていませんか?

という問いかけです。

定年まで雇用契約がずっと続く前提で物事を考えていたときは、気づきもしませんでした。

また、なんとなく「会社を辞めたい」と思っているけど行動できていない人もいるでしょう。

そういう人ほど、退職予定日を決めてみてください。

退職予定日を守るために予定日を決めるのではなく

残された時間で何をするか

という優先順位を決めるために予定日を決めるのです。

今と同じ行動をしている限り、今の状況は変わりません

今の状況を変えたいなら、今とは違う行動をとる必要があります。

もし会社と1年契約なら、今、何をしますか?

今すぐ退職するつもりがなくても、自分の仕事を見つめ直すために、『エッセンシャル思考』という本がおすすめです。

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